こんにちは。kamaxです。
この記事は、現行から一代前の
「JB23W」の型式が出た当初、
雑誌社に送った原稿です、。
また「ジムニーシリーズ」です。
先日の記事で、「ジムニーJA22」が
ありましたが、
そこから一度「サファリ」に浮気をし、
次いで「JA11の幌車」と車歴を重ね、
ついに、「JB23」へと
たどり着いたのです。
最初は本当にノーマル車から
スタートしました。
走行距離1700km、新古車の
「ジムニーJB23、XA」を買いました。
「ジムニーならミッションでしょ!?」
当時よく言われましたが、
せっかく「4AT 」になったので、
あえてAT車を買いました。
最初に乗った感覚は、今でも
覚えています。
まるで別物の車。重厚感のあるドア、
車内の静かさ、柔らかい乗り心地。
段差を乗り越えても、ショックが
伝わって来ない。
最廉価グレードなので、シートは
ペラペラですが、
それでも足元はしっかりと
掘り込んであり、
足を置くスペースがある。
後部座席もしかり。
全てが5ナンバーの乗用車に
なったジムニーは、
ちゃんと4人が乗れる車体を
手に入れていました。
でも、ノーマル車のデザインは、
最初は受け入れられませんでした…。
「こんなのジムニーじゃない…」
そう思いました。
すぐにカスタムしなくては、
見れた物じゃない。
専門店のスタッフとして、
そんな感覚になりました。
まずは外装のカスタムから
着手しました。
今回から大型の樹脂バンパーに
なったので、
外して鉄鋼製のバンパーを
取り付けてもカッコ悪い。
今までのジムニーは、純正のバンパー
を外して、パイプ加工のバンパーを
前後とも交換するのが定番。
この「JB23」はそれが通用しない。
どうすればカッコ良くなるのか?
すると先行して、ジムニーカスタムの
最大手、「@pio 」様に
先を越されました。
前後とも整形されたFRP製の
ガーニッシュに交換し、
フロントのみアンダーガードを付ける。
行き場を失ったナンバープレートは、
そこに固定。
後ろに至っては、スペアタイヤをずらして、
リアゲートの左下にナンバーを直付け。
バンパー変わりのガーニッシュは
かなり薄く切り込んであって、
前後ともタイヤが丸見え。
このスタイルが革新的で、それ以降
定番のカスタムトレンドになりました。
その最大手ショップは、更に
ステンレスのマフラー、
足回りのサスペンションキットを開発。
専用設計で、室内のロールバーも
いち早く完成させました。
なんとそのデモカーで海外ラリーに
出るという暴挙。
ジムニー業界を震撼させました…。
私の専門店はと言うと、その時まだ
鉄製のガーニッシュを試作していた
段階でした…。
しかし、この「海外ラリー」の情報に、
社長が感化され、
「同じジムニー専門店として、お前ら
悔しくないのか!やる気があるのか!」
ある日の朝礼で発破をかけられました。
店長が中心となって、プロジェクトが
始動しました。
後発の当社としては、「違う何か」が必要。
「カーボン製」のガーニッシュを
開発することで、一石を投じました。
次いで足回りの開発です。
なんと「5段階調整」機能の付いた、
海外製のダンパーを採用。
練りに練った2インチアップの
コイルスプリングと、
ステンレス製のラテラルロッドを
合わせて、
サスペンションキットとしました。
豪華過ぎました。利益度外視!
ステンレスのマフラーも開発しました。
左だしの斜め型にする事で、見た目の
インパクトを出しました。
音にも拘りました。
走らせると、凄い存在感です…。
マフラーを交換すれば、吸入機構も大事。
ステンレスパイプの先端に、剥き出しの
エアフィルターを付ける。
更に、「SAMCO 製」の
耐圧ホースで繋ぎました。
ここは当社の先手必勝でしょうか?
エンジンチューンは抜かりなく
行いました。
某有名メーカーのシーケンシャル
ブローオフバルブ、
ステンレスのエキゾーストマニホールド、
ビッグタービンなど。
しかも当時、あるプライベートチューンの
ショップとコラボして、
私のジムニーも更にパワーアップしました。
「e-manage 」なるサブコンピューターを
助手席に配置。
「シャシダイナモ」に乗せてもらって、
「85馬力」まで数値を上げました。
ビッグタイヤのジムニーですよ?
軽自動車ですよ?しかもAT車で?
ビッグパワーの裏返しで、
燃費が悪い悪い…。
とにかくこの型式、「JB23」のジムニーに
乗ってからは、カスタムにお金をかけました。
前後のバンパー、フロントグリル、
ボンネットまでオールカーボン!
室内に至っては、RECARO 製のシート、
当時高価だったインダッシュモニター、
オーディオ。
コテコテの外装のデモカーの室内で、
快適なAV鑑賞をするのが、
コンセプトでした…
しかも当時、2台目に
「ジムニーSJ30」も乗っていた。
私の人生に於いて、最も車道楽の
激しい時期でした。
ジムニー2台持ちですよ。
会社にも貢献しましたよ。
これだけカスタムした「JB23」。
当時付き合っていた、
嫁の休みの足にもなりました。
「御社のデモカーですか?
物凄い勢いで坂を下って来て、
転けそうになりながら、
左に曲がって行きましたよ!?」
「なんかドアの下に
ステッカー貼ってました?」
「はい。〇〇って。」
来店されたお客様に教えてもらいました。
間違いなく私の車です。
運転手は嫁です。
嫁はこのジムニーが
どれだけパワーアップされたか
分かっていません…。
仕事の一環もあって、この「JB23」には、
とにかくカスタムにお金をかけました。
それが、デビューしてもうすぐ20年です。
ジムニー史上最もモデルサイクルの
長い型式になりました。
スズキさん、スクープ記事もありますが、
そろそろモデルチェンジ、
期待してますよ!?
と、ここまでです、、。
御周知のとおり、
今現在は最新型の「JB64W」
が販売されています。
未だに納期1年待ちだそうです、、。
〇「今現在SJ~、JA~型式のジムニー
に乗っていて、こんな改造をしようか
悩んでいる」とか、
「実際~のジムニーショップの
部品ってどうなの!?」
といった内容のご質問があれば、
こちらから
お気軽にどうぞ
私の今までのジムニー車歴の中で、
かなり濃い、
かなりマニアック心をくすぐるような
ご回答が出来ると思います、、。