これまでの人生とジムニーの関係 その29


こんにちは。kamaxです。
さて、前回の記事の最後
でありました、
その「ある事件」とは⁉
(前回の記事は、こちら、、、
朝から晩まで多忙を極めながらも、
私は営業も手を抜きませんでした。
なんせ、1年近くも営業から
外されていましたから。
その間、後輩達にも随分
肩身の狭い思いをしました。
ですから、また営業に戻れたら、
死ぬ気でジムニーを売って
やろうと。
その為に営業から外れている
期間も、
ジムニーを買い換え、
改造もして研究
してきましたから。
「お前らはここまで四六時中
ジムニーと生活しているのか⁉ 
絶対、俺の方がジムニーに
詳しいに違いない。
ジムニーを売るのは、
俺しかいない」
そんな思いで1年間過ごして
きました。
ですので、ちょっとでも展示場に
ジムニーを見にお客様が来たら、
事務所から飛んで行って
接客をしました。
事務所に電話が鳴ったら、
誰よりも早く
電話を取りました。
そうした結果、営業復帰後、
約5ヶ月で営業成績が
トップになりました。
晩遅くに、クラブの加入部員
への電話も忘れずにしながら
ですよ。
この時期は、もう意地の塊
だったと思います。
そしてついに、ひと月の
売上台数が20台の
大台に乗りました。
そしてある日、売れたお客様
の書類の整理中に、なんと、
ローン用紙がひとり分、
無くなっている事に
気が付きました。
ローン用紙.jpg
確かにいつものファイルに入れ、
いつものトレーに戻した
はずなのです。
特に今月は扱う書類も多く、
何回も繰り返しやっている
作業なので、
間違いは無いはず。
すぐに店長と、社長の奥さん
である常務に報告しました。
「あんた、台数売っているからって、
一番無くしたらあかん物やないの!」
常務からキツイお叱りを
受けました。
しかし、私は若かった。
すぐに、目の上のタンコブの
経理部長か、
私を妬む後輩の仕業だ
と考えたのです。
とりあえず、その席は常務と
店長に謝りましたが、
会社に一番遅くまで
残っているのは私だけです。
怪しいと睨んだ経理部長や
後輩達のお客様のファイルを
くまなく探しました…。
自分の身の回りを探すより前に。
けど、出てきません、、。
「お前ちゃんと探したんか⁉
奥さんなんか、そこの畑まで
探しに行ってんぞ⁉
お前の客やろ?本気で探してんか!」
ここぞとばかりタンコブが
怒鳴ってきます。
お前が隠したんとちゃうんか⁉
忌々しい、ホンマに…。
もう1週間探しても出て
来ないので、
お客様の家にもう一度書類を
もらいに夜お伺いしました。
店長も同行してくれました。
謝罪2.jpg
「すいません。私の管理不行き届きで、
お客様の大事なローン用紙を無くして
しまいました。もう一度、この用紙に
銀行印を頂けませんでしょうか?」
「はっ、?あれは現金と同じ意味が
あるもんやで⁉車の値段と同じ価値
の書類や。そんなに何度も銀行印は
押せん!」
お客様の言う通りです。
ぐうの音も出ません。
ここで、店長が言いました。
「お客様。仰る事はごもっともです。
私共の完全な落ち度です。しかし、
ローン用紙は、ローン会社に渡って
初めて現金の価値があります。
悪用は出来ません。紛失したのも
私共の会社内の何処かだと思います
ので」
「けど店長、住所も名前も書いてある
個人情報やで?そこに銀行印も押して
ある。あんたらを信用して渡してる
もんや。それを無くすて、ちょっと
信用に欠けるな~」
「仰る通りです。この状況において
すぐに信用を回復出来るとは思って
いません。けど、今回ご契約された
ジムニーは、他の何処の店にも置い
ていません。商品は絶対の自信を
持ってお客様に提供させて頂きました。
この商品をもって、今後私共はお客様
に全力でアフターサービスを行ってい
きます。もし、もう一度チャンスを
頂けるなら、お客様に関しては、
1年間の無料保証と、オイル交換無料
をお付け致しますが
「そうか、そこまで店長が言われるなら、
もう一回銀行印を押そうか?
○○さん、良かったな?アンタも一生懸命
売ってくれたしな?次は無いで」
「有難うございます、□□さん。
有難うございます…」
お客様の前で、泣いてしまい
ました、、。
今回は、店長のおかげで
何とかお客様に
再度銀行印をもらう事が
出来ました。
帰りの車の中で、店長は
私に言いました。
「俺は、○○ちゃんに男になって
もらいたいねん。俺は、もっと
色んな問題を乗り越えてる。
その度に社長に助けてもらってんねん。
こういう凄い売れた時にこそ、
落とし穴があるねん。
俺らも厳しいけど、○○ちゃんが
ジムニー好きな事はよう分かってる。
頑張って付いてきーや」
「有難うございます。今日の事は、
一生忘れへんと思います」
店長に、私の事を良く思わない
誰かに書類を隠されたかもしれない、
その場でそう言うのは止めました。
店長の思いを踏みにじる事になる。
もう誰かにされたとか、
どうでもよくなりました。
そんなことを考えても、
会社が楽しくなくなる、、
結局自分の首を絞める
事になる、、。
当時若かった私が、
ちょっと成長した出来事でした…。
次回は、またMさんの行動によって
大きな決断を迫られることに
なります、、。
一体、どんな決断なのか!?
続きは、次回の記事で、、。

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